注意


* このお話の主人公は衝(ショウ)と言う一人の少年です(青年かな?)
* (Side by○○)の○○の部分は誰視点か…と言う事です(Side by**)の場合は第三者である作者の解説と捕らえてください。
* 主人公以外の人物の名前は適当に流してやってくださいませ(苦笑)








逢いたい





                                      (Side by 衝)

俺は最近よく「お化け」と言うものを観る…。

いつからだったかな…?多分そんなに前じゃなかったはずなんだけど…。
なんか…うん見えたんだよね…。ある日何時からかは定かじゃないけどさ…。
近頃の寝不足の所為で記憶力が落ちて物事全てが曖昧だけど…。

これだけは確実に言える。



「俺はお化けを毎晩のように観てる。」




うん。これだけは確実。毎日毎日朝方……。夜の闇がもう少しで朝日を迎え入れるであろう時間帯
その頃に金縛りと頭痛と共に現れる髪が肩くらいまである女の人。
白いノースリーブのワンピース…それは膝丈で裾元に可愛らしい花柄の刺繍が入ってる。ソレがとてもよく似合ってると思われる女の人
「思われる」と言うのはハッキリ顔が見えないから…。でも似合ってると思う。
いっつもベットの右側足元に立ってる。ただ何となくだけど俺を「愛しい」と言うかまぁ好意的な目で見てる気がする。
顔なんて解んないんだけど・・・。(見えないんだから当たり前なんだけどね)でも嫌な感じはしないし…彼女を見るとあったかい気持ちになるし。
性質の悪い霊ではないんだろうなぁ・・・・。なんて思いながら激しい頭痛に耐えつつ毎日足元に目を向けて彼女を見てた………

                                      (Side by**)

彼が霊を見るようになって本日で1年になる…。彼は彼女を見るのが当たり前になり、初めの頃訴えていた寝不足も、もはや日常となり、寝不足にはならなくなっていた。

ただその日は今までの1年間の日常とは違う出来事が起こってしまったのである

その日は学校で出された課題が一向に終わる気配を見せず衝は徹夜で勉強をしていた・・・。それはココ1年で初めての出来事である。
度々「完全に徹夜だ!!」と覚悟した日もあったが、大抵は彼女が現れる数時間前に終わらせることが出来ていて彼は眠りについていた…。

が、今日は違かった………。依然として課題が終わらずベット横の机で黙々と課題と格闘していたのだった…。
そして…………彼女が現れる時刻はもう目前……………………………


                                      (Side by 衝)

「ふわぁぁぁっ…ネム〜〜〜〜〜〜〜……ってかなに…この量。多すぎるし〜」
何て今更だけどね・・・。にしても多いよ。マジで。数学のこの課題。
2日間(土日)でテキスト40ページやって来い!!って、どうしようかなぁ〜って思ったんだけど一先ず今日中に20ページ(半分)は進ませないと…って事ではじめたはいいんだけどさぁ…。
ホントやり始めたのはいいんだよ??でもさぁこのテキスト最悪…。文章問題とか図形問題とかばっかり…(しかも複雑!!)。なんだコレ!?っつーーーーか基礎である公式に当てはめるだけで良いって問題ないわけ?この問題集には…
こんなん終わるか〜〜〜〜!!!!!!サクサク(数学教師のあだ名:本名=桜田)のばかやろ〜〜〜〜〜〜!!
あぁ嘆いてる時間も勿体無い……頑張ろう……。


何て集中してたらもうこんな時間かよ〜〜ハヤッ!午前4時だってよ!!まだ残り5ページもあるよ…、かなりもう無理。集中力切れた……。
少し休も……。なんて思って机に突っ伏して目を瞑った………。その時だった……

机の上から動けなくなって…激しい頭痛に見舞われた……

あぁいつもの事か…何て思ってたけど何か今日はすっごく怖い……………って言うか(怖いって)感じる……………なんだろ…空気が冷たいし…痛い……。多分冬の寒い中素手でチャリのハンドル握ってるぐらい痛い(わかりづらい…)

チクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチク…………

ってマジで!!痛い!!何で?!こんなこと今まで無かったじゃん!!って言うか頭の痛さより体全体の痛みの方が勝っててハッキリ言ってかなりキツイ!
多分このまま金縛りが溶けてしまったら俺は椅子から崩れ落ちるだろうな……何か頭痛がたいしたこと無くなってきて妙に頭だけスッキリして冴えてる感じ…。
体の痛みは凄いのに頭では別の事考えられるって………………なんで?


ヤバイ。頭が落ち着いてきたのはいいんだけどマジで今日は何か怖いし……。


………………あ………多分………彼女、俺の…………真…横に…イル。






怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い恐い……





ヤバ……イ…。意識とは別のドッかで凄い警報が鳴ってる……
危険だって体が言ってる。寒くて痛いはずの身体なのに汗かいてるし…。脂汗とも思えるけどこの場合どう考えても冷や汗だよね……




・・・・・・・・・・・・・コ・・・・・ワ・・・・イ・・・・・・・・



そんなこと考えてるうちに真横に居たはずの彼女の気配は何時の間にか近づいていた…。そしてどうやら身を屈め俺の顔を覗き込んできた……様だった。


『ショ・・・・・・・・・・・・ウ・・・?』



彼女は確かにそう言った……俺の名前を読んだ……。

『衝?衝?衝?』

悲しそうに何度も呟く様に俺の名前を読んでる……。

その声に覚えが有る気がしてならない……

し、俺を心配してる様にも感じた………

俺は苦痛に耐えるため硬く閉じていた瞳を開きその姿を確認することにした





































屈み込んで俺の顔を覗いていたのは……。















俺の顔の目の前にあったその顔は………
















見覚えのある……………顔で…………






















どうしても忘れられない顔

































俺の………彼女……………だった人…………だ……


















俺にいきなり別れを告げて消えて行った女(ヒト)













今でも一番に愛してやまない………彼女だった…………。







彼女が亡くなっていたなんて…………



























Fin









<後書き(と書いて懺悔と読む。)
遅すぎますよね・・・・。何ヶ月前に頂いたリクなのでしょうか??
ホント「お前どうにかしろよ!!」って位のお怒りじゃ済まないですよね・・・。えぇ済まないでしょう・・・・
ホントスミマセンです!!
しかも駄文過ぎて見るに耐えない代物をお送りつけてしまって・・・ホントスミマセン。
これのどこが『怖くて切ない小説』なのでしょうか・・・。コレってこわいんでしょうか…?切ないんでしょうか?
さらに背景は手作りでズサンだし・・・・。重ね重ねお詫びいたします
(背景の画像は勝手に変えて下さっても使っていただいてもドチラでもお好きなように…)

                    2002,11,某日    稜静


キャ〜もうありがとうございます!!結構こういう作品が好きですね。切ないです!!はう〜!!!(意味不明なため息)どうも力作をありがとうございました!!




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