あとがき皆様にとっては「え? 途中半端じゃない?」と思われた方も多いと思います。 けれど私はこれ以上の発展がどうしても出来ませんでした。 暁灯はやっぱりそれまでの生涯のほとんどを千咲に捧げてますし、穂夏も暁灯が恋をするのには千咲とあまりにもつながりが多かったのです。 けれど、二人とも「義兄妹」であることも「先生と生徒」であることも、理由としなくなりました。 二人の男女としての結論ならいいのかなと思います。 もしかしたらこの先に進めば暁灯も穂夏を恋愛対象と見るかもしれないし、いつの間にか結婚していたという未来もあるかもしれません。 けれどやっぱりそうするには8年は短いかなと。 結ばれないとはいわないけれど、結ばれてもいません。 でも、一生を賭けてする恋はあながちハッピーエンドではなくてもバッドエンドともいえないのではないのかなと思います。 穂夏は結構明るいけれど根はどろどろしてるし、暗い部分もあってそれを本人の自覚している女の子として書かせていただきました。 どちらかというと周りに明るさをもらってる感じですかね? 後ろ向きになったり前向きになったり忙しい子でした。 どことなく屈折しているわ、女の怖さを持ってるわで。 友達には恵まれているけど、少なそうな感じがします雪星。 暁灯はしつこい男ですよ。 じゃなかったらえっと……15年くらいの片思いなんて出来ないって!(必死に計算していて、暁灯の年齢より穂夏の年齢で計算したほうが早いことに気づきました) 暁灯は基本的にそんな自分が嫌いだし、鬱陶しいけどその想いを投げ捨てる事ができなくて無駄にうろちょろしているタイプです。 近くで恋が発展していくのをただただ見ているだけならともかく、恋の成就に手を貸しているんだから自己犠牲精神満々です。 でも彼がもっと強引な男だったら少なくても穂夏は恋しなかったんじゃないかなと。 で、なぜ最後に8年後を出したかというとただ単に桜の結婚式が書きたかったのもありますが当時の暁灯と同じ年になった穂夏を書きたかったからでもあるんです。 あんまり結局変わってなかったのですけどね。 それではここまでお付き合いありがとうございました!! 「あとがき代わりに20の質問」をお借りし、答えたものがあります。 興味がありましたらどうぞ! since 2004/9/21 |